日本舞踊の世界と花柳與早路

花柳與早路のホームページへようこそ

ロックー曽根崎心中

約 1 分
曽根崎心中ーお初

ロックー曽根崎心中ーお初


この曲は第三回早乙女会で踊らせて頂きました。
文楽さんが公演されていますロック版の曽根崎心中です。

その日は、花柳流の講習会で急いで着物を着ていた時です。
テレビのコマーシャルで文楽劇場で曽根崎心中の公演があると言うものでした。
その時に、流れてきたのがロックー曽根崎心中でした。

私は早乙女会で踊る曲を探していたので、この曲を聞いてすぐに踊ることにしました。
しかし、許可を頂くまでがすごく大変なことだと知らずに・・・

ロックー曽根崎心中の解説


原 作ー近松門左衛門
構成・作詞ー阿木曜子
作 曲ー宇崎竜童
演出・構成ー杉昌夫
振 付ー花柳與早路

お 初・・花柳與早路
徳兵衛・・花柳小三郎
曽根崎心中は、元禄16年4月7日早朝に、露天神の森で情死した新地天満屋の遊女初と醤油商平野屋の手代徳衛との実話をもとにした作品です。
事件があった一か月後には、近松門左衛門の脚色による『曽根崎心中』として道頓堀にある人形文楽・竹本座で初演。
公演は大成功となりました。
そののち、江戸で中村座で歌舞伎にて初演。

桜の枝

曽根崎心中のあらすじ


お客と西国三十三所巡礼を終えたお初は、最後の観音巡礼の地生玉社で、恋しあっている醤油屋の手代徳兵衛と再会します。
巡礼中に便りのなかったことを責めるお初に、会えない間に自分は大変な目にあったのだと徳兵衛は語る。

徳兵衛は、実の叔父の家で丁稚奉公をしてきたが、誠実に働くことから信頼を得て娘(徳兵衛には従妹)と結婚させて店を持たせようとの話が出てきた。
徳兵衛はお初がいるからと断ったが、徳兵衛が知らないうちに叔父が勝手に話を進め、徳兵衛の継母相手に結納金を入れるところまで済ませてしまう。なおも結婚を固辞する徳兵衛にとうとう叔父は怒りだし、勘当を言い渡した。義理の母親に渡したした結納金の返還をもとめた。徳兵衛はやっとのことで継母から結納金を取り戻しことが出来た。その帰りにどうしても金が要るという友人・九平次から3日限りの約束でその金を貸してしまった。

と、徳兵衛が語り終えたところに九平次が登場。同時に、お初は喧嘩に巻き込まれるのを恐れた客によって表に連れ出される。
燭台と格子
徳兵衛は、九平次に返済を迫る。が、九平次は証文まであるものを「借金などは知らぬ」と逆に徳兵衛を公衆の面前で詐欺師呼ばわりしたうえ散々に殴りつけ、面目を失わせる。兄弟と呼べるほどに信じていた男の手酷い裏切りであったが、結納金の横領がないことを、死んで身の潔白を証明する以外ないと心に決める。徳兵衛は日も暮れてのち密かにお初のもとを訪れる。

お初は、他の人に見つかっては大変と徳兵衛を縁の下に隠す。そこへ九平次が客としてお初のもとを訪れるが、お初に素気無くされ徳兵衛の悪口をいいつつ帰る。
徳兵衛は縁の下で九平次がお初にしたり顔で語る騙し取った金の話に怒りに身を震わせつつ、縁の下から出てきた時にお初に死ぬ覚悟を伝える。

やがて真夜中。お初と徳兵衛は手を取り合い、曽根崎の露天神の森、冥途への旅の始まりとなるところへ、あたりに気取られないよう道を行く(道行文)。互いを連理の松の木に縛り覚悟を確かめ合うが、最期に及んで徳兵衛は愛するお初の命をわが手で奪うことに躊躇する。それをお初は「はやく、はやく」と励まして、遂に短刀でお初の命を奪い、終に返す刃で自らも命を絶った。

かくして現世で悲恋に満ちた最期をとげた二人の死を、「未来成仏うたがひなき恋の手本となりにけり」と来世でのかたい契りとして結末と成る。

なお、歌舞伎では徳兵衛の叔父が帰らない徳兵衛を探して天満屋を尋ねてくる場面と、お初と徳兵衛が天満屋を抜け出した後に油屋の手代が天満屋を訪れ、それによって九平次が徳兵衛の金をだまし取ったことが露見する場面が追加されている。
一部ウッキウッキペディアより抜粋

桜傘

ロックー曽根崎心中の見どころ


私が演出をお願いして踊らせて頂いたものですから、すべてのロック曽根崎心中には当てはまりませんのでご了承ください。

ロックー曽根崎心中の演出


幕開きの時間から逆算して、音が流れはじまります。
約10分ぐらいあると思います。
客電が徐々に落ちてきて、音が着れたところで緞帳が上がると言った演出でした。

そして、舞台の上手のところに二人が後ろ向きで立っています。
「この世も名残 世も名残」で先にお初が前を向き、下手へ走ります。
そして、徳兵衛が続きます。
曽根心中ー5
道行の部分から始まり、物語へと移っていきます。
曽根崎心中8
舞台全体でみるとライトとスモークでとてもきれいです。
曽根崎心中ー3

徳兵衛は九平次騙される


九平次に騙された徳兵衛は身の潔白を晴らすために死を覚悟する。
曽根崎心中ー9
そして、その前に愛しいお初に人目会おうと天満屋に急ぐのです。

天満屋


天満屋では、徳様の噂話で持ちきりです。
心配なお初は気が気ではありません。
曽根崎心中ー10
そして、呼ばれて天満屋に入ろうとした時、人の気配を感じて振り返ったら徳兵衛の姿が見え二人は寄りそう。
曽根崎心中ー11
お初は、一旦徳兵衛を店の縁の下にかくそうと打掛の中にかくして、店の中へと入る。
曽根崎心中ー12

縁の下の徳兵衛とお初のやり取り


曽根崎心中の中でも欠かせない名場面となっています。
縁の下の徳兵衛とお初が心中する決心をお互いに確かめ合う場面です。

事の時の演出は、大道具などを使わないというものでしたから箱を縁側に見立てて、二人の情景だけで見せます。
曽根崎心中ー14

死出の旅路


お店の日とたちが寝静まったころ、二人は廓を抜け出します。
文楽や歌舞伎では、白の衣装になりますが裾が薄紫の衣装に替えました。

客席に降りて、花道から上がると言った演出がされました。
曽根崎心中ー15
此なさま今年25のわしは19の厄の年~

二人は最後の愛を確かめ合うのです。
曽根崎心中ー17
そして、二人をつなぎとめるように晒でお互いを結び合います。

曲は、お初 徳様 お初 徳様 早う殺してくだしゃんせ

というフレーズが繰り返されていきます。
その中で、二人がもがきながら進んでいきます。

何度も、お初を刺そうとしますが中々刺すことができません。
曽根崎心中ー25
そして、二人が離れ

お初が振り向いたときに、徳兵衛が震えながら短刀をこちらに向けています。
それを見たお初は、その短刀に向かって走ります。
そして、遂にその胸に短刀が・・・
曽根崎心中ー27
そして、崩れて・・・
曽根崎心中ー22
刺したことに気づかなかった徳兵衛ですが、お初が倒れたのを見て
曽根崎心中ー22
お初の手に短刀を持たせて、自分の首に・・・

二人は重なり思いを遂げるのです。
この後、静かにドライアイスが二人を隠して、幕となります。
曽根崎心中ー23
約40分余りの長くて短い舞台が終わりました。




さくらの花のように、世間の風に吹かれて散っていった二人。
いつの世でも、心に残る物語です。

 

八重桜